
「冠婚葬祭(かんこんそうさい)」という言葉を耳にする機会は多いですが、その4つの文字がそれぞれ何を意味しているか、正しく説明できるでしょうか?
冠婚葬祭は、私たちの人生における重要な節目や、古くから続く伝統的な儀式を総称する言葉であり、大人として知っておくべき大切なマナーが多く含まれます。この記事では、「冠婚葬祭」の具体的な意味や、それぞれの儀式の種類、そして最低限押さえておきたい基本マナーについて、わかりやすく解説します。
冠婚葬祭は、「冠(かん)」「婚(こん)」「葬(そう)」「祭(さい)」という4つの主要な儀礼(儀式)をまとめた言葉です。これらは人生の節目に行われる「四大儀礼」とも呼ばれます。

「冠」は、「七五三」や「成人の儀式」「卒業式」など、「人生の節目のお祝い」全般を指す言葉です。
奈良時代から始まった成人の儀式「元服(げんぷく)」において、成人になった証として冠や烏帽子をかぶったことが由来となっています。

「婚」は、その言葉の通り「結婚」に関する儀式全般を指します。結婚式や披露宴はもちろん、「銀婚式」「金婚式」と言った結婚記念日に関する祝儀も該当します。

「葬」は、「葬送儀礼(そうそうぎれい)」の略で、故人を弔い、お見送りするための一連の儀式(通夜や葬儀、法事など)を指します。
人生の終わりを迎える、非常に厳粛な儀式となるため、マナーについて注意すべき点も少なくありません。

「祭」は、元々はご先祖様を祀る儀式(法事・法要)を指しましたが、現在では季節ごとの年中行事も含めた、幅広いお祭りを意味します。
家族や地域のつながりを再確認し、伝統文化を受け継いでいく役割も担っています。
冠婚葬祭の場では、日常とは異なる特別なマナーが求められます。特にお祝い事である「慶事(けいじ)」(冠・婚)と、お悔やみ事である「弔事(ちょうじ)」 (葬)における、「服装」と「お金」のマナーは大きく異なるため注意が必要です。
もちろん、マナーを必要以上に気にする必要もありませんが、基本はしっかり押さえておきましょう。
男性はブラックスーツやダークスーツが基本。シャツは白、ネクタイは白やシルバー、または明るい色の祝儀用を選びます。女性は派手すぎないワンピースやドレスが一般的で、何よりも主役である花嫁の色(白)を避けましょう。また露出が多すぎる服装も避けましょう。
慶事では、男女ともにいわゆる「礼装」を着用するのがマナーとなりますが、実は礼装にも「正礼装・準礼装・略礼装」の違いがあります。
この中でもっとも格の高い服が「正礼装」で、結婚式や披露宴では新郎新婦とその両親にのみ着用が求められる装いとなります。逆に結婚式の招待客の場合は、あまり着る機会のないスタイルです。
「準礼装」は、格式の高いパーティでも問題ないとされるセミフォーマルな装いです。主に結婚式の招待客や、お子様の入学式・卒業式に参加される父母の方が着用されます。
「略礼装」は、礼装の中で最もカジュアルなスタイルの服装です。招待状などで「平服でお越しください」という記載されることがありますが、その際には略礼装で参加するのが一般的です。
男性はブラックフォーマルスーツ。シャツは白無地、ネクタイ・靴下・靴はすべて黒で統一します。女性は喪服(ブラックフォーマル)のワンピースやアンサンブル。肌の露出を避け、ストッキングや靴も黒を選びます。装飾品は、真珠(一連のもの)のアクセサリー以外は避けるのが基本です。
喪服においても、「正喪服」「準喪服」「略喪服」の違いがあります。
「正喪服」は喪主やご遺族・近親者の方が着用する喪服で、参列者は着用しないのがマナーです。参列者は「準喪服」を着用するのが一般的です。
「略喪服」は、急な弔問やお通夜、七回忌以降の法要などで着用される喪服です。案内状などで「平服でお越しください」と記載されている場合は、略喪服を着用するのが一般的です。
略喪服は男性の場合は黒、もしくはダークグレーやダークネイビーなどの光沢のないスーツ。女性は落ち着いた色のスーツやワンピース、ブラウスとスカートなどが該当します。
ご祝儀は「のし袋」に入れてお渡しするのがマナーです。のし袋とは、慶事や弔事でお金を包むための袋のことで、慶事で使うのし袋は「ご祝儀袋」とも呼ばれます。
のし袋には「水引(みずひき)」と呼ばれる飾り紐が添えられたものが一般的で、結婚式では紅白や金銀の水引を、「結び切り」または「あわじ結び」にしたご祝儀袋を選ぶことが多いです。
のし袋を使う場合は、袋の表面に「寿」「御結婚御祝」など、贈りものの目的を示す言葉(表書き)を記します。表書きは筆ペンなどの毛筆で書くとより丁寧ですが、最近では太めのサインペンでも問題ないとされることも少なくありません。
ご祝儀の相場は、お相手との関係性にもよりますが、友人や同僚の結婚式であれば30,000円前後、親族の場合は50,000円前後が相場とされています。またご祝儀袋に入れるお札は、「新しい門出を祝う」という気持ちを表すために新札が良いとされています。
通夜や葬儀などの弔事における香典は、「不祝儀袋」と呼ばれるのし袋に包んでお渡しします。不祝儀袋は白黒や双銀の水引で、「結び切り」のものとなっているのが一般的です。
表書きには、涙で墨が薄まったことを表す薄墨で「御香典」「御霊前」などと書きます。この際、故人・ご遺族の宗派によっては不適切となる言葉があるので、事前に確認しておきましょう。
包むお札は、新札ではなく使い古したお札とするのがマナーとされています。これは「新札を用意している」=「不幸を予期していた」と受け取られないためです。
香典の相場は、故人との関係性によりますが、友人・知人であれば5,000円~10,000円程度が一般的です。
冠婚葬祭、特に「婚(結婚式)」や「葬(葬儀)」には、できる限り駆けつけ、直接お祝いやお悔やみの気持ちを伝えたいものです。
しかし、遠方であったり、どうしても都合がつかなかったりして、欠席してしまうケースも少なくありません。そんな時に、心のこもったメッセージを届けるフォーマルな手段が「電報」です。
結婚式などの慶事で使われる「祝電」、葬儀などの弔事で使われる「弔電」は、それぞれ冠婚葬祭の場に相応しいフォーマルなメッセージを届けるツールとして、現在でも多くの方に利用されています。実際、祝電も弔電も披露宴や告別式の中で読み上げられるのが一般的です。
大切な冠婚葬祭を欠席せざるを得なくとも、電報を使えば、礼を失することなく心を込めたメッセージをフォーマルな形で届けることが可能です。
「冠(人生の節目)」「婚(結婚)」「葬(葬儀)」「祭(年中行事)」という4つの大切な儀式を指す「冠婚葬祭」は、ライフスタイルが多様化した現在においても、人とのつながりを深め、文化を継承していくために重要な役割を担っています。
だからこそ、やむを得ぬ事情で冠婚葬祭に出席できない場合は、マナーとして「電報」を活用しましょう。
冠婚葬祭の場に電報を送る場合は、ぜひKDDIグループの電報サービス「でんぽっぽ」をご利用ください。
インターネット上から誰でも簡単に電報を送れるWebサービス「でんぽっぽ」では、慶事を祝うのに相応しい豪華なフラワーギフトやカタログギフトとセットになった祝電や、故人を偲ぶフォーマルな高級うるしの弔電や、線香とセットになった弔電など、ニーズに応じた様々な電報台紙をご用意しております。
最短当日ラベルのある商品であれば、当日14時までのお申込みで即日でのお届けが可能。地域によっては、最短3時間以内に電報をお届けすることができる有料オプション「当日お急ぎ便」もございます。
電報(祝電・弔電)の送り方
祝電の送り方|結婚式に送るお祝い電報の書き方・例文・マナー
弔電の送り方|申し込み方法から宛名の書き方・文例・マナーまで