
ビジネスの取引先や会社の従業員の身内に不幸があった際には、迅速に弔電を手配する必要があります。このページでは、取引先や社員の家族宛に弔電を送る際のマナーや注意点について分かりやすく解説します。

会社から弔電を送るケースは、原則以下3パターンに分かれます。
いずれの場合も、本来であれば通夜や葬儀に参列し弔意を示すのが望ましいです。しかし、やむを得ぬ事情で参列できない場合は、企業・法人として弔電を送り、哀悼の意を伝えるのがマナーとなります。
また弔電は基本的に通夜に届けます。そのため訃報を聞いたらすぐに手配しましょう。なお、弔電が読み上げられるのは、一般的に葬儀や告別式の最中です。そのため通夜に間に合わない場合は、遅くとも葬儀や告別式の前に届くように手配してください。
ただ、場合によってはご遺族が通夜・葬儀への参列だけでなく、弔電も辞退されている可能性があります。そのため訃報を受けたら、まずは「訃報の内容」をきちんと確認しましょう。

訃報が届いたら、まずお悔やみを伝えてから、弔電を送るための「訃報の内容」をきちんと整理しましょう。故人の情報は当然として、喪主の情報、葬儀の宗教・宗派、通夜・葬儀・告別式に日時と住所など、いずれも弔電を送る際に必要となる情報だからです。
また、会社から弔電を送る場合は、会社で社内規定やルールが定められているのが一般的です。そのため社内規定も確認の上、弔電の手配を進めましょう。
会社から弔電を送る際には、弔電を手配する担当部署を確認する必要があります。一般的には、人事部や総務部が担当するケースが多くなっているので、弔電の手配時には、一度人事・総務に確認してみるとよいでしょう。
担当部署が確認出来たら、差出人、喪主の氏名、通夜・葬儀・告別式の日程と葬祭場住所などの情報を伝え、手配を進めてもらいましょう。
会社から弔電を送る際の差出人名義は、「法人名」か「個人名」になります。
差出人名義を法人名とする場合は、「(株)」などの略称ではなく、「株式会社●●」など必ず正式名称で記載するようにしましょう。
差出人名義を個人名にする場合は、社長や担当役員など、高い役職の方のお名前にすることが一般的です。ただ、ご遺族が故人の交流関係をすべて把握しているとは限りません。そのため個人名義とする場合でも、差出人名義から故人との関係を推察できるよう、会社名と役職名も一緒に記載しましょう。読み仮名もつけておくとなお親切です。
差出人 例)
「株式会社○○(フリガナ)
代表取締役社長 電報 元(でんぽう はじめ)」
弔電の宛名には、原則として喪主(葬儀の施主)の氏名を記載します。喪主名が分からない場合には、以下のような書き方にします。
宛名 例)
「○○(故人名)様 ご遺族様」
「○○家 ご遺族様」
なお、社葬の場合は喪主が個人ではなく「葬儀委員」「葬儀担当」などとなるケースがあります。その場合は、宛名も「葬儀委員長様」や「葬儀担当様」などとしましょう。
宛名 例)
「株式会社〇〇 △△(故人名)様 葬儀責任者様」
宛名・差出人の書き方についてさらにくわしく知りたい方は、別コラム「電報(弔電・祝電)の宛名と差出人」で解説しておりますので、こちらをご覧ください。
| 主な「忌み言葉」 | 苦しむ・追って・九・四・急死・ご生在中・再び・追って・引き続き・忙しい・次に |
|---|---|
| 主な「重ね言葉」 | いろいろ・度々・次々・くれぐれも・ますます・近々・わざわざ・どんどん・日々 |
| 仏教の弔電で避けるべき言葉 | 浮かばれない・迷う |
| 神式の弔電で避けるべき言葉 | 冥福・成仏・供養・往生・弔う・冥土 |
| キリスト教式の弔電で避けるべき言葉 | 冥福・成仏・供養・往生・弔う・冥土・ご愁傷様・哀悼の意・お悔み |
不幸を連想させる言葉や不吉な数字などの「忌み言葉」は、マナー違反とされています。「死」や「苦」を連想させる「四・4」や「九・9」は、代表的な忌み言葉です。
また、生死に関する直接的な表現(「死亡」「亡くなる」「生きている」)や、不幸が重なることが連想させる「重ね言葉」(「たびたび」「重ね重ね」「ますます」)なども、弔電ではマナー違反とされています。
さらに、宗教・宗派によっても避けるべき言葉・表現があるため、注意が必要です。
なお、KDDIグループの電報サービス「でんぽっぽ」では、弔電文例を多数ご用意しております。弔電のメッセージに迷った際には、ぜひ「でんぽっぽ」の文例をご参考にしてください。
このほかにも多くの文例をご用意しています。よろしければご覧ください。
取引先・職場関係者からの弔電文例
ご遺族の友人・知人からの弔電文例
弔電にかける費用は会社によって大きく異なりますが、平均的には3,000円から5,000円程度となっています。
この価格帯であれば、シンプルでフォーマルな弔電台紙から、線香やろうそくとセットになった弔電台紙など、幅広い種類の中から選ぶことができます。送り先との関係の深さや、社内の慣習などを考慮して、商品を選びましょう。
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弔電の送り方|マナーをおさえて電話やネットでかんたん申込み
【弔電文例】親戚(おじ、おば、祖父母など)に送るお悔やみ電報
弔電はいつまでに送る?タイミング(通夜・告別式)やマナーを解説