
寒さが和らぎ、春の訪れを感じる季節になるとやってくるのが「春のお彼岸」です。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、季節の変わり目であると同時に、ご先祖様を供養する大切な期間でもあります。
しかし、いざお彼岸を迎えるとなると、「お墓参りの正しい作法は?」「実家に帰る時の手土産は?」「お布施の相場は?」など、マナーについて迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。
本記事では、春のお彼岸にまつわる基本的な知識から、恥をかかないためのマナー、お墓参りが難しい場合の対応法などを分かりやすく解説します。

大きく「春」と「秋」の季節に分かれる「お彼岸」のうち、春分の日を中心に前後3日ずつ(合計7日間)行われるご供養の期間のことを「春のお彼岸」と呼びます。対して秋分の日を中心に前後3日ずつ(合計7日間)行われるご供養の期間のことは、「秋の彼岸」と呼びます。
仏教の考えでは、春分の日と秋分の日は、それぞれ「彼岸(ひがん)」と呼ばれる「あの世(極楽浄土)」と、「此岸(しがん)」と呼ばれる現世が最も近づき、彼岸にいるご先祖様や親しかった故人とつながりやすくなるとされています。だからこそ、彼岸の時期はお墓参りするのが一般的とされているのです。
春のお彼岸は、「春分の日」を中日(ちゅうにち)として、前後3日間を合わせた計7日間を指します。
春分の日は年によって変動しますが、おおよそ3月17日〜23日頃になることが一般的です。
「彼岸」とは仏教用語で、煩悩のない悟りの世界(あの世・極楽浄土)を指します。対して、私たちが住む煩悩の多い世界を「此岸(しがん)」と呼びます。
太陽が真東から昇り真西に沈む春分・秋分の日は、彼岸と此岸が最も通じやすくなる日と考えられてきました。そのため、この期間にご先祖様を供養し、自分自身も仏道修行(六波羅蜜)の実践を通して悟りの世界へ近づこうとするのが、お彼岸の本来の目的です。
仏教の考えでは、お彼岸の時期にお墓参りすることが推奨されています。しかし、生活スタイルが多様化した現代では、お彼岸の時期にお墓参りする時間がないという方も少なくなく、実際のところは「彼岸にお墓参り行かなくとも、即マナー違反」となるわけではありません。
ただ、やむを得ぬ事情でお墓参りが難しい場合は、やはり故人を偲び、ご遺族を悼む手紙や電報(弔電)、供物・進物を送ると良いでしょう。
春のお彼岸でお墓参りが難しい場合は、電報(弔電)を使って弔意を伝えると、よりフォーマルな形で故人を偲び、ご遺族を悼むことができます。
現在、弔電にはスタンダードな台紙はもちろん、線香やろうそくとセットになったもの、水やり不要で数年間枯れないプリザーブドフラワーなど、供物とセットになった台紙が数多くあります。また申し込みも契約回線にかかわらず、誰でもインターネットから簡単に手続き可能です。
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「お墓参りに行けないものの、メッセージと供物を送りたい」「よりフォーマルな形で弔意を伝えたい」とお考えの場合は、ぜひ電報(弔電)をご利用ください。
3,000円以下の弔電一覧
3,000〜5,000円の弔電一覧
5,000〜10,000円の弔電一覧
10,000円以上の弔電一覧

お彼岸のメインイベントといえばお墓参りです。ここでは、大人として知っておきたい正しいお墓参りの手順とマナーを解説します。
基本的には普段着で問題ありませんが、あまりに派手な色や露出の多い服、サンダルなどは避けましょう。落ち着いた色味の普段着(黒、紺、グレー、ベージュなど)が望ましいです。
また、別途会場での法要などに参加する場合は、略礼服(ダークスーツや地味な色のワンピース)が無難でしょう。
出発前に、持参するものをきちんと確認しておきましょう。お線香やろうそく、火をつけるためのライター、そしてお供え物は、お墓参りには欠かせません。
また数珠は、お墓参りで必ず必要なわけではないですが、マナーとしては用意しておくことが望ましいです。さらに、お墓参りの時には、簡単にお墓を掃除するのが一般的です。雑巾やスポンジ、ゴミ袋、軍手、さらに水を入れるバケツやひしゃくなどは、霊園によっては用意されているケースもあります。ただ、持参が必要なケースも多々あるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
お墓の前に着いたら、まずは手を合わせ合掌します。次にお墓の周囲の雑草を抜き、墓石を水洗いし、柔らかい布で拭き上げます。水鉢や花立てもきれいに洗います。お墓の掃除を終えたら花などのお供え物をして、ろうそくに火を灯してお線香をあげます。最後に数珠を持って合掌します。
それらが終わったら、片づけを行います。特に食べ物や飲み物のお供え物は、持ち帰るのがマナーですのでご注意ください。飲食物をそのままにしてしまうと、カラスや野生動物に荒らされたり、腐敗したりしてお墓が荒れてしまいます。持ち帰ったお供え物は、家族で「仏様のおさがり」として食べることで供養となります。
春のお彼岸のお供え物と言えば「ぼたもち」です。一方、秋のお彼岸では「おはぎ」が定番です。
ただ、実は「ぼたもち」も「おはぎ」も、季節で名前が変わっているだけで、基本的には同じ食べ物です。
「ぼたもち」は春に咲く「牡丹(ぼたん)」の花を見立てたものです。一方「おはぎ」は秋に咲く「萩(はぎ)」の花に見立てています。しかし、材料や作り方に大きな違いはなく、「季節の花に合わせて呼び名が変わる」というのが、「ぼたもち」と「おはぎ」の違いです。
地域によってはこしあんか粒あんか、大きいか小さいかといった差があるケースもありますが、基本的にはそこまで気にしなくていいものとなっています。また地域によっては「彼岸団子」と呼ばれるお団子をお供えする風習もあります。
いずれにせよ、「お彼岸のお墓参りのお供え物」は、「ぼたもちでなければダメ」といったマナーはありません。故人の好物や好きだった花、季節の旬のものなど、故人に喜んでもらえるものを用意すれば問題ありません。

お彼岸に実家や親戚の家へ仏壇参りに行く際には、訪問タイミングや香典などについてしっかりと確認しておきましょう。
相手の都合を考え、事前に連絡を入れるのが基本です。食事時(昼食・夕食)の時間帯は避けるのが配慮としてスマートです。
お墓参りの香典で包む額は、おおむね3,000円〜5,000円程度が一般的です。ただ、法要後の会食があり、そこに参加する場合は、食事代を含めて1万円〜2万円程度包むこともあります。
現金を包む場合の表書きは「御仏前」「御佛前」や「御供」とします。もちろん、故人との関係性によって包む額は変動しますが、迷ったときは一般的な相場金額を参考にすると良いでしょう。
現金ではなく品物を持参する場合も、3,000円〜5,000円程度が目安です。個包装された日持ちするお菓子、進物用のお線香、お花などが一般的です。
またお供え物を用意する場合は「のし紙」は黒白または双銀の結び切り(地域によっては黄白)の水引を選び、表書きは「御供」とします。
よく「お彼岸中に結婚式や引っ越しは縁起が悪い」といった意見が見られますが、仏教的にはお彼岸にしてはいけないことは特にありません。
お彼岸は「喪中」とは異なり、ご先祖様に感謝し、春の訪れを喜ぶ期間でもあります。そのため、結婚式、引っ越し、お宮参り、納車などのお祝い事を行っても問題ありません。
ただし、年配の方や地域によっては「お墓参りを優先すべき時期は不謹慎」と考える場合もあります。親族の心情に配慮し、念のため事前に相談しておくとトラブルを避けられるでしょう。
春のお彼岸は、ご先祖様を敬い、日常の忙しさから少し離れて心を整える良い機会です。形式的なマナーも大切ですが、何よりも大切なのは「ご先祖様や故人を想う気持ち」です。あまり堅苦しく考えすぎず、春の陽気を感じながら、家族でお墓参りに出かけてみてはいかがでしょうか。
スケジュールの都合でお墓参りが難しい場合は、弔電を使って、欠席することへのお詫びと、故人へのお悔みの言葉を送りましょう。お花や線香とセットになった弔電であれば、お供え物と一緒にお悔やみの言葉を送ることができるので、忙しい方でも弔電とお供え物をまとめてご用意することが可能です。
KDDIグループの電報サービス「でんぽっぽ」では、線香やプリザーブドフラワーなど、お供えとセットになった弔電台紙が数多くございます。お供え物とお悔みの言葉を一緒に届けたい場合は、ぜひ「でんぽっぽ」の弔電サービスをご利用ください。
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