
急な訃報を受け、悲しみと共に「何を着ていけばいいのか」「香典の表書きはどうすべきか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
お通夜は故人との最後の時間を過ごす大切な儀式です。ご遺族に失礼がないよう、社会人として押さえておくべき基本マナーから、言葉選び、地域による違いまでを分かりやすく解説します。

訃報は予期せず届くものです。驚きや悲しみで動揺してしまうかもしれませんが、まずは落ち着いて以下の手順で確認と返答を行いましょう。
連絡を受けたら、メモを用意して以下の情報を確実に聞き取ります。
基本的に通夜・葬儀(告別式)へは参列するのが望ましいですが、状況によっては故人との関係性で参列の有無を判断します。
電話で連絡を受けた場合は、お悔やみの言葉は手短に伝え、長電話は避けましょう。「どうして亡くなったの?」「病名は何?」など、死因をしつこく尋ねるのはマナー違反ですのでご注意ください。
また近年は、親しい間柄であればLINEやメールで訃報が届くこともあります。その場合は、受け取ったツール(メールならメール、LINEならLINE)で返信しても失礼にはあたりません。 既読スルーは避け、すぐに短文でお悔やみと参列の意志(または欠席の旨)を返信しましょう。返信の際もお悔みの言葉を手短に伝え、死因を深く尋ねるようなことは避けましょう。
電話・メッセンジャーツールいずれの場合でも、ご遺族は通夜や葬儀(告別式)の準備で多忙を極めています。返信は手短に、お悔やみの言葉と用件のみを伝えるにとどめておきましょう。
やむを得ない事情で通夜・葬儀(告別式)を欠席する場合は、必ず弔電を送るようにしましょう。
弔電とは、通夜や葬儀(告別式)に参列できない時に、お悔やみの言葉(弔意)を送るための電報のことです。送られた弔電は葬儀の場で読み上げられるのが一般的で、欠席する場合でも、弔電を使えば故人とご遺族にフォーマルな形で弔意を伝えることができます。
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お通夜は急なことであるため、かつては「取り急ぎ駆けつける」という意味で平服(地味な服装)が良いとされていました。しかし、近年ではお通夜でも「喪服(準礼装)」を着用するのが一般的です。
どうしても着替えに戻る時間がない場合は、地味な平服(ダークスーツなど)でもマナー違反ではありません。「駆けつけた」という誠意が伝わることが重要です。

香典の相場は、故人との関係性によって上下しますが、一般的には以下の通りと言われています。
| 故人との関係 | 金額の目安 |
|---|---|
| 両親・義父母 | 3万円 ~ 10万円 |
| 祖父母 | 1万円 ~ 3万円 |
| 兄弟・姉妹 | 3万円 ~ 5万円 |
| 親戚・おじ・おば | 1万円 ~ 3万円 |
| 友人・知人 | 5,000円 ~ 1万円 |
| 会社関係(上司・同僚) | 5,000円 ~ 1万円 |
香典袋(不祝儀袋)の表書きは、相手の宗教・宗派に応じて故人の宗教や宗派によって異なるため、注意が必要です。
| 宗教・宗派 | 表書き |
|---|---|
| 仏教 | 御霊前(四十九日以降は「御仏前」) |
| 浄土真宗 | 御仏前 |
| 神道(神式) | 御玉串料 / 御榊料 / 御神前 |
| キリスト教 | 御花料 |
基本的に仏教の表書きでは、四十九日の法要前は「御霊前」、四十九日以降は「御仏前」とします。一方で浄土真宗の場合は「御霊前」という言葉は使わず「御仏前」と書きますのでご注意ください。
また神道(神式)の場合は、表書きに「御玉串料」「御榊料」「御神前」と書きます。なお、蓮の花が描かれた香典袋は仏教用のため、神道では使わないようにします。
キリスト教の場合は、カトリック・プロテスタント共通で使える「御花料」とするのが最も無難です。香典袋は十字架や百合の花が描かれたもの、または白無地の封筒を使います。
多くの仏教宗派やキリスト教(カトリック)でも許容される「御霊前」とするのが最も無難です。ただし、蓮の花の絵柄が入った袋は仏教以外では避けてください。

通夜の後は、別室で「通夜振る舞い」という会食が行われることがあります。故人の供養のため、誘われたら一口でも箸をつけるのがマナーですが、長居はせず30分程度で退席しましょう。
| よく使うお悔みの言葉(挨拶) | |
|---|---|
| 受付での挨拶 | この度は、誠にご愁傷様でございます。心よりお悔やみ申し上げます。 |
| 遺族と対面した時 | この度は突然のことで、言葉も見つかりません。心よりお悔やみ申し上げます。 |
| 急逝された場合 | あまりに突然のことで、信じられない思いです。 |
参列者からかけるお悔みの挨拶は「この度は、誠にご愁傷様でございます。心よりお悔やみ申し上げます」などとするケースが多いです。
ただ香典の表書き同様、こちらも宗教・宗派によっては相応しくない言葉を使う可能性がある点、注意が必要です。
例えばキリスト教では、「死は終わりではなく、神のもと(天)に召され永遠の安息を得る」という死生観となるため、「死は悔やむことではない」とされています。そのため「お悔やみ申し上げます」という挨拶は相応しくなく、かわりに「安らかに眠られますようお祈りいたします」などとする必要があります。
また「ご冥福をお祈りします」という言葉は「冥土で幸福になる」という意味となりますが、浄土真宗では、人は亡くなると極楽浄土で仏になるとされているため、冥土での幸福を願う必要はないとされています。そのため、浄土真宗では「ご冥福をお祈りします」ではなく、「お悔やみ申し上げます」「哀悼の意を表します」などとしましょう。
通夜や葬儀などの弔事においては、マナー違反とされる「忌み言葉」が存在します。
「忌み言葉」とは、不吉なことや不幸を連想させるため避けるべき言葉のことで、不幸が重なることを連想させる「重ね言葉」や、続きを連想させる言葉、直接的な表現などが該当します。
| 避けるべき忌み言葉 | |
|---|---|
| 重ね言葉(不幸が繰り返すことを連想) | 「ますます」「たびたび」「重ね重ね」「次々」「再び」「くれぐれも」 |
| 続きを連想させる言葉 | 「続いて」「追って」 |
| 直接的な表現 | 「死ぬ」「死亡」「急死」「生きている時」 |
重ね言葉や続きを連想させる言葉は避け、「死ぬ」「死亡」などの直接的な表現は「亡くなる」「逝去」「永眠」「急逝」「突然のこと」「生前」などに言い換えましょう。
Q. 仕事で遅れてしまいそうです。途中からでも参列できますか?
A. お通夜は、遅れて参列しても失礼にはあたりません。読経が終わっていても、焼香だけさせていただけることが多いので、諦めずに会場へ向かいましょう。
Q. 会社名で香典を出す場合の書き方は?
A. 氏名の右側に会社名を少し小さく書きます。代表者名で出す場合は「株式会社〇〇 代表取締役 〇〇〇〇」と中央に書き、代理の場合はその下に小さく「代」と書きます。
通夜への参列で最も大切なのは、完璧な作法よりも「故人を偲び、遺族をいたわる気持ち」です。
宗教や地域によって若干作法の違いはありますが、「心よりお悔やみ申し上げます」という言葉と、静かに手を合わせる姿勢があれば、その気持ちは必ず伝わります。焦らず、落ち着いてお見送りをしてきてください。またどうしても参列できない場合は、必ず弔電で弔意を伝えるようにしましょう。
KDDIグループの電報サービス「でんぽっぽ」では、線香やプリザーブドフラワーなど、お供えとセットになった弔電台紙が数多くございます。お供え物とお悔みの言葉を一緒に届けたい場合は、ぜひ「でんぽっぽ」の弔電サービスをご利用ください。
3,000円以下の弔電一覧
3,000〜5,000円の弔電一覧
5,000〜10,000円の弔電一覧
10,000円以上の弔電一覧
弔電の送り方|申し込み方法から宛名の書き方・文例・マナーまで
弔電はいつまでに送る?タイミング(通夜・告別式)やマナーを解説
【相手別】弔電の料金・相場ガイド|失礼にならない電報の選び方