
毎年「文化の日」(11月3日)には、「秋の叙勲・褒章」が発表(発令)されます。
身近な方が長年の功績を認められ、叙勲・褒章を受章されることは、この上なく喜ばしいことです。しかし、いざお祝いをしようと思うと、「いつ、何を贈ればいいの?」「お祝いの相場は?」「失礼のないようにマナーを知りたい」など、分からないことも多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「秋の叙勲・褒章」のお祝いに関して知っておくべき基本マナーについての解説と併せ、贈り物の選び方やすぐに使えるメッセージ文例までご紹介します。

「秋の叙勲・褒章」とは、国家や公共のために長年の功労があった人を、国が勲章を授けて表彰する「栄典制度」の一つです。
叙勲・褒章は、例えば「外国人叙勲」など、随時行われているものもあれば、毎月1日付けで行われる「高齢者叙勲」などもあります。
しかし、一般的によく知られているのが、毎年、4月29日(昭和の日)と11月3日(文化の日)の2回、国から「叙勲」「褒章」が授与される「春秋叙勲・褒章」です。このうち、11月3日に実施されるものが、「秋の叙勲・褒章」と言われています。
多くの方が授与される「春秋叙勲・褒章」は、メディアでも大々的に取り上げられるので、注目度の高い式となっています。

「叙勲」と「褒章」のどちらが授与されるのかは、対象となる方が「国家・公共への功績」に優れた方なのか、「特定の分野での善行・功績」に優れた方なのかで変わります。
叙勲は国家または公共に対する長年の功績がある方を対象に、国が勲章を授与するものです。原則70歳以上の公務員・民間人が対象となりますが、危険性の高い業務に永年従事している方の場合は、55歳以上も対象となります。
褒章は特定の社会分野(社会貢献、学術、芸術など)で優れた行いや功績のあった方へ国が褒章を授与することです。
公務員も対象となる叙勲と異なり、褒章は主に民間人を称えるもので、教育、医療、産業振興、社会奉仕などの分野で顕著な実績を上げた、55歳以上の方が対象となります。
なお、「春秋叙勲・褒章」については以下コラム記事でも詳しく解説しておりますので、よろしければこちらもご参照ください。
叙勲・褒章のお祝いに最適な高級・ギフト電報と、お祝いメッセージ文例

栄えある叙勲・褒章を授与された方にお祝いを贈る際、慌てて準備して失礼があっては台無しです。まずはお祝いの基本マナーをしっかりと押さえましょう。
秋の叙勲のお祝いで、最も重要なのがタイミングです。秋の叙勲の正式発表があってから、遅くとも1週間以内に贈るのが理想です。
新聞などで内示の情報を知ることもありますが、必ず政府からの正式発表(官報や新聞掲載)を待ってからお祝いを贈りましょう。別途祝賀会などに出席する場合は、そのタイミングでお祝い金や記念品を持参する形で問題ありません。
また、やむを得ぬ事情があって1週間以上経ってからお祝いを贈る場合は、必ず一言「遅ればせながら」といった言葉を添えて、しっかりとお祝いの気持ちを伝えましょう。
お世話になった方の叙勲・褒章を受けた際に、「まずはお祝いのメッセージを伝えたい」と思ったら、「電報(祝電)」がおすすめです。
メールやメッセージアプリを使ってお祝いメッセージを伝える方法もありますが、秋の叙勲・褒章という栄誉を賜った方には、やはりフォーマルな形でお祝いメッセージをお伝えするのがおすすめです。
KDDIグループの電報サービス「でんぽっぽ」では、秋の叙勲・褒章をお祝いするのにふさわしい、高級感のあるフォーマルな祝電台紙を数多く取り揃えております。
胡蝶蘭とセットになった電報やカタログギフトとセットになった電報などもございますので、秋の叙勲・褒章のお祝いをご検討されている場合は、ぜひ「でんぽっぽ」をご利用ください。
「秋の叙勲・褒章」という栄えある表彰を受けた方への贈り物を考える際、どうしても高額なものをイメージされてしまう方が少なくありません。
しかし、基本的にお祝いの金額や品物の相場は、お相手の方との関係性によって変わります。あくまで目安とはなりますが、「秋の叙勲・褒章」のお祝い金額相場は、おおむね以下の通りとなります。
| 贈る相手 | 秋の叙勲のお祝い相場(目安) |
|---|---|
| 法人(取引先など) | 30,000円 ~ 100,000円 |
| 個人(上司・恩師) | 20,000円 ~ 50,000円 |
| 個人(同僚・友人) | 10,000円 ~ 30,000円 |
| 個人(家族・親戚) | 30,000円 ~ 100,000円 |
ただ、こちらの金額も、あくまで目安となります。基本的に、あまりにも高額なものを贈ってしまうと、かえってお相手に「お返し」などで負担をかける可能性もあります。そのため、上司や恩師、同僚、知人などに贈る場合は、おおむね10,000円~50,000円程度の範囲に収めるのが良いでしょう。
お祝いの品物には、必ず「のし」をかけます。その際、水引は紅白の蝶結びを選び、表書きには「御受章御祝」「叙勲御祝」「御祝」などと書くのが一般的です。
また名入れ(贈り主の名前)は、法人の場合は会社名と代表者名を記載します。個人の場合はフルネームを記載しましょう。
マナーを押さえたら、次はお祝いの品を選びましょう。相手の立場や好みを考えて選ぶのがポイントです。
「幸福が飛んでくる」という花言葉を持つ胡蝶蘭は、叙勲・褒章のお祝いとして最も人気があります。凛とした佇まいと高級感があり、お祝いの場を華やかに彩ります。
遠方ですぐに駆けつけられない場合や、まずはお祝いの気持ちをいち早く伝えたい場合は、やはり「電報(祝電)を使って、お祝いの言葉をフォーマルにお伝えするのが最適です。
最近では、美しい台紙やプリザーブドフラワーなど、ギフトとセットになったものもあるため、お祝いの言葉だけでなくお祝いの品物を贈りたい方にもぴったりです。
お酒が好きな方であれば、銘柄物の日本酒やワインは大変喜ばれます。受章者の名前や記念日をボトルに刻印できる「名入れ酒」は、世界に一つだけの特別な記念品になります。
相手の好みが分からない場合に重宝するのがカタログギフトです。グルメ、旅行、雑貨など、受章者ご自身やご家族に好きなものを選んでもらえるのが最大のメリットです。
「長年のご苦労を癒してください」という気持ちを込めて、夫婦で楽しめる旅行券や高級レストランの食事券を贈るのも素敵です。形に残るものより、思い出をプレゼントしたいという方におすすめです。
受章の記念として長く残る品も喜ばれます。時計、万年筆、グラスなどに名前や日付、メッセージを刻印すれば、特別感のある贈り物になります。
叙勲・褒章を受けた方へ贈るメッセージの文例を紹介します。
こちらの文例は、そのままコピーしてご利用していただくことはもちろん、こちらをベースにアレンジして、オリジナルのメッセージを作成することも可能です。
お相手との関係や授与された勲章・褒章を踏まえ、ご自由にお使いください。
秋の叙勲・褒章のお祝いメッセージを作る際には、まず「文化勲章のご受章、心よりお祝い申し上げます」など、「お祝いの言葉」を述べることが大切です。
その後に、「●●様の長年に渡る功績が、文化勲章という輝かしい形で認められ、私も大変嬉しく、誇りに思っております」といった形で、「功績への経緯」を伝えましょう。
そして最後は、今後のさらなる活躍や健康を願う言葉で締めくくります。
この3段構成でまとめると、端的でフォーマルなお祝いの言葉を作ることができます。
叙勲・褒章は、ご本人にとって生涯忘れられない名誉な出来事です。だからこそ、お祝いする側もマナーを守り、心からのお祝いの気持ちを伝えたいものです。
秋の叙勲・褒章を祝うのにふさわしい、フォーマルな形でお祝いの言葉と品物を贈りたいと考えているならば、ぜひKDDIグループの電報サービス「でんぽっぽ」をご利用ください。
栄誉を称えるのにふさわしい胡蝶蘭とセットになった祝電や、高級感のあるうるし塗りの祝電、カタログギフトとセットになった祝電など、幅広い祝電台紙をご用意しております。
当日14時までのお申込みなら最短当日でのお届けが可能な商品も豊富に揃えていますので、急いでお祝いメッセージを伝えたい方でも安心です。
この記事を参考に、万全の準備で素晴らしいお祝いをしてください。あなたの温かい祝福の気持ちが、受章された方の喜びをさらに大きなものにするはずです。
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