
人生の節目となる60歳の長寿を祝う「還暦」。干支が一回りし、再び生まれ年の干支に戻ることから、「人生の節目」として還暦を迎えた方をお祝いするのが昔からの風習となっています。そこで今回は還暦祝いのマナーについて、喜ばれるメッセージ文例と併せて詳しく解説します。
還暦とは、60年で干支が一回りして、再び生まれた年の干支に戻ることを指します。「元の暦に還る」という意味が「還暦」の語源となっており、本卦還り(ほんけがえり)とも呼ばれています。
還暦には「生まれ直して赤ちゃんに還る」という解釈もあり、そこから「人生を再スタートする節目の年」と考えられています。
| 干支(十干十二支)一覧 | |
|---|---|
| 十干 | 甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸 |
| 十二支 | 子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥 |
干支と聞くと、「子・丑・寅・卯…」といった「十二支」(じゅうにし)をイメージされる方が多いと思います。
しかし本来「干支」とは、十二支に加え「十干」(じっかん)を組み合わせた60種類の干支(六十干支)のことを指します。例えば2025年では十干が「乙」、十二支が「巳」となることから、「乙巳(きのとみ)」の年となります。
この60種類の干支が(組み合わせ)が一巡すると元に干支に戻るため、干支は60年間隔で一巡するということになります。このことから60歳(数えで61歳)を迎えた方は「還暦」となるのです。
干支が一巡することで「元の暦に還る」ことを意味する還暦は、「赤ちゃんに還る」とも解釈されます。
そこから、魔除けの力があり縁起の良い「赤色」の、子どもの袖なしの羽織である「ちゃんちゃんこ」を贈るという風習が生まれたとされています。還暦で赤がテーマカラーとなっているのは、それが由来です。
ただ、還暦祝いでは「必ず赤いちゃんちゃんこを贈らなければならない」といった決まりはありません。最近では、ちゃんちゃんこではなく赤のジャケットやセーターを贈る例も増えてますし、特にギフトを用意せず、家族が集まって一緒に食事をするという形をとる方も多いです。
大切なのはマナーを守ることではなく、還暦を迎えた方をお祝いする気持ちです。多少マナーから外れていると思われても、それがお相手を喜ばせるのであれば、そこまで気にする必要はないでしょう。
| 長寿祝い | 年齢 |
|---|---|
| 還暦(かんれき) | 60歳 |
| 古希(こき) | 70歳 |
| 喜寿(きじゅ) | 77歳 |
| 傘寿(さんじゅ) | 80歳 |
| 米寿(べいじゅ) | 88歳 |
| 卒寿(そつじゅ) | 90歳 |
| 白寿(はくじゅ) | 99歳 |
| 百寿(ひゃくじゅ) | 100歳 |
| 茶寿(ちゃじゅ) | 108歳 |
| 皇寿(こうじゅ) | 111歳 |
| 大還暦(だいかんれき) | 120歳 |
長寿祝いで一般によく知られているのは「還暦」ですが、還暦以外にも長寿を祝う節目の年齢があります。
古稀とも書きます。由来は唐の詩人杜甫の詩『曲江』の一節「人生七十古来稀(この人生、70まで長生きすることはめったにないのだから)」から。
由来は「米」という字をくずすと「八十八」に見えることから。
由来は「卒」の俗字「卆」が「九十」に見えることから。
由来は「百」から「一」を取ると「白」になることから。
読み方は「ひゃくじゅ」または「ももじゅ」です。百寿・百賀・紀寿ともいいます。百寿・百賀の由来は、読んで字のごとく100歳のお祝いということからきています。紀寿の「紀」は一世紀という意味で、紀寿は「一世紀生きたお祝い」を表しています。
108歳のお祝い。由来は「茶」の字をくずすと「十」が2つと「八十」と「八」にわかれ、すべて足すと108になることから。
「皇」の字は「白」と「王」にわけられ、「白」は「百」から一引いたものという考えから99を示します。そして「王」は分解すると 「十」と「二」、つまり12になります。99と12を足すと111となることから、111歳のお祝いを皇寿と呼ぶようになりました。
由来は還暦を二周することから。
還暦祝いと聞くと、60歳の誕生日祝いと同じに行うと考える方も多いかもしれません。しかし、実は厳密な日取りが決まっているわけではありません。
近年ではお盆や夏休み、年末年始など、還暦を迎えた年の好きなタイミングでお祝いする方も少なくありませんし、それがマナー違反になるということもありません。
あまり形式にこだわらず、還暦を迎える本人と、お祝いに集まる人の都合のよい時を選べばよいでしょう。
還暦に限らず、昔からの習わしとなる長寿祝いは、本来は数え年でカウントするものとされていました。
「数え年」とは、生まれた日を1歳とし、元日(1月1日)を迎えるごとに1歳加算する方法です。一方、生まれた日を0歳とし、誕生日を基準に1歳ずつ加算する方法を「満年齢」と呼びます。
数え年で還暦を祝う場合、満年齢では60才ではなく61歳となります。ただ、満年齢が一般化している現在では、還暦などの長寿祝いは満年齢で数えるという方が増えています。そのため数え年で計算しなくとも、特にマナー違反とはされないことが多くなっています。
還暦祝いでは、プレゼントをお贈りする方が多くいらっしゃいます。特に、還暦のテーマカラーである「赤」を取り入れたギフトを贈るのが定番となっています。
赤を取り入れた還暦祝いの定番ギフトと言えば、やはりフラワーギフトです。色鮮やかな赤い花はギフトとしてとても華やかです。
特に「赤」にこだわらず、還暦を迎えた方が喜ばれるギフトを贈るのも一般的です。名入れの食器 / 雑貨や、お取り寄せグルメをはじめとするお酒 / 食べ物、さらにお祝い金 / カタログギフトなどは、還暦に限らずお祝いのプレゼントとして定番となっています。
還暦祝いでギフトを贈る際には、電報(祝電)がおすすめです。
フラワーセットやフォトフレームセットなど、お祝いのギフトとセットになった祝電台紙が数多く用意されているのは電報なら、ギフトと一緒に心を込めたお祝いメッセージを、豪華な電報台紙で贈ることができるからです。
還暦祝いで、ギフトと一緒にお祝いメッセージも贈りたいとお考えの場合は、ぜひ電報(祝電)をご利用ください。KDDIグループの電報サービス「でんぽっぽ」では、様々なニーズにお応えするギフト電報を数多くご用意しております。
KDDIグループの電報サービス「でんぽっぽ」では、フラワーギフトはもちろん、家族との思い出の写真を飾れるフォトフレームなど、還暦祝いにぴったりなギフト付き祝電台紙を数多く取り揃えております。
当日14時までのお申込みなら最短当日でのお届けが可能な商品も豊富に揃えていますので、急な準備が必要になった方でも安心です。
還暦祝いをご検討の方は、ぜひ「でんぽっぽ」をご利用ください。
「誕生日おめでとう」を祝電で
電報と一緒に贈れるギフト・プレゼント
電報(祝電・弔電)の送り方
祝電の送り方|結婚式に送るお祝い電報の書き方・例文・マナー