結婚式に出席したことのある方であれば、祝電が読み上げられるシーンを見たことのある方も多いでしょう。祝電の送り主は、友人や親族、新郎新婦の仕事に関わる方などさまざまです。しかし、電報を使用しなくても電話やメールなどでお祝いを伝えることはできるはず。なぜ祝電を送るのでしょうか?
今回、結婚されている20代~40代の男性・女性を対象に、祝電に関するアンケートを実施しました。結婚式で祝電を受け取ったことのある方に感想を聞いたところ、80%の方が「嬉しかった」と答えています(グラフ1)。
さらに、以下のような意見がありました。
新郎新婦は、「特別感」や「サプライズ感」を感じると共に、相手が自分のことを思って行動を起こしてくれたこと自体に好感や感動を抱いているようです。
現代では、電話だけではなくメールやSNSアプリなど、オンライン上のコミュニケーションツールが盛んに用いられています。電報は手軽さやスピード感においては、電話やメール、アプリなどの便利なツールには及びません。しかし便利なツールが当たり前になっている今だからこそ、電報でのお祝いが新郎新婦にとって強く印象に残るのではないでしょうか。
今回のアンケートにおいて、結婚式で「祝電を送ったことがある方」や「送ってみたいと思っている方」、「送る機会があれば検討する」と答えた方は76%にのぼりました(グラフ2)。
しかし、電報の送り方やマナーについては、なんと82%もの方が「不安」「知らない」と回答しています(グラフ3)。多くの方が、結婚式での祝電に興味があるにも関わらず、送り方やマナーについて不安を抱えていることがわかりました。
そこでここからは、祝電の基本的な送り方やマナーについてご紹介します。
電報は、大手電気通信事業者や郵便局のほか、電報サービス会社に注文することができます。注文方法は、(1)電話(2)Webサイトの2種類です。
(1)電話で注文
電話での注文は、オペレーターにメッセージや送り先、宛名、電報のタイプ、送り主などの情報を口頭で伝えて注文します。
口頭のみでのやりとりは間違いが起こりやすいものです。特に新郎新婦の名前を間違えないように、「『美しい』に希望の『希』で『美希』です」など、たとえなどをうまく使って伝えましょう。また、メッセージについてもあらかじめ考えてから電話をするとスムーズです。
(2)電報サービスを行っているWebサイトで注文
インターネット上で電報サービスを行っているWebサイトを通して、自宅にいながら簡単に注文することができます。
メッセージの例文が用意されていることが多いため安心。例文をそのまま選ぶだけではなく、参考にしながらオリジナルメッセージをつくっても良いでしょう。
電報には、すてきなデザインの台紙を選べるのはもちろん、結婚式のあとも飾れるぬいぐるみや、花束などの贈り物を添えられるものもあります。
一般的に、結婚式で電報が読まれるタイミングは披露宴の中盤ごろ。だからといって、披露宴の最中に届くように送るのはNGです。余裕をもって、式の前日には届けるようにしましょう。 配達が当日になる場合は、遅くとも披露宴の開始1~2時間前には届くように手配してください。
電報の送り先は、新郎新婦の自宅ではなく披露宴が行われる式場です。即日配送もできますが、申し込みの時間や配送地域によっては当日に配達することが難しい場合もあります。なるべく早めに手配しておくと良いでしょう。
結婚式の祝電の宛名は、一般的には新郎新婦連名にし、旧姓を用います。
ただし、送り主と新郎新婦との関係性から、宛先をどちらか一方のみにすることも可能です。また、結婚後数年してから結婚式を挙げるカップルも少なくはありません。その際は旧姓を用いなくても良いでしょう。
アンケートで祝電の送り方やマナーについて不安な点や知らない点を聞いたところ、47%の方が「文章のマナーについて」と答えました(グラフ4)。
結婚のお祝いの際は、忌み言葉(いみことば)を避けることがマナーです。結婚式の祝電における忌み言葉は、大きく分けると「別れを連想させる言葉」と「再婚を連想させる言葉」です。
例えば、以下のような言葉が挙げられます。
(1)別れを連想させる言葉
切れる 離れる 終わる 別れる 戻る 失う 四 冷える など
(2)再婚を連想させる言葉
重ね重ね しばしば たびたび くれぐれ さらに 再び など
お祝いの気持ちをきちんと伝えられるよう、文面を作成したあとは必ず見直しをして忌み言葉が含まれていないかどうか確認しましょう。
新郎新婦の多くが嬉しいと感じる祝電ですが、いざ送ろうとすると迷ったり不安になったりすることも多いものです。 しかし、新郎新婦のためを思って時間をかけてメッセージを考えることは、贈る側にとっても幸せな時間になることでしょう。
結婚式には参列できないけれどお祝いをしたい、そんなときには心のこもった電報を贈ってみませんか?
調査区域:47都道府県
調査方法:インターネットリサーチ
実施期間:2017年09月08日~11日
有効サンプル数: 222(20代~40代の既婚男女)